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ワタリウム美術館

2006.07.08/Sat/23:56:20


watari0607-2.jpg

住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
設計:マリオ・ボッタ
用途:美術館
施工:1990年
開館時間:11:00~19:00(水曜日は21時まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始(12/31~1/4)
入場料:一般1000円 学生800円 会員無料 (会期中何回でも入館できるパスポート制)
その他:ON SUNDAYS(1階) カフェ ブックショップ(B1)
公式サイト:http://www.watarium.co.jp/


ワタリウムといえば東京を代表する現代美術専門の美術館。
前身は「ギャルリーワタリ」というギャラリーで、80年代からバリバリに現代美術の展覧会をやっていた記憶があります。
ここに来るとかつての80年代カルチャーの最良部分の存在を感じます!
そういえば、オンサンディーズでアイドル時代の宮沢りえとぶつかったことがあります。
宮沢りえが国民的アイドルだった時だから9?年の頃かな。
で今現在のワタリウムはどうかというと、確かに80年代のようなキャッチーな施設ではなくなっています。
かつてはON SUNDAYSでしか売ってないとか、青山にあってワタリウムに足を運ぶこと自体オシャレ趣味みたいなところがありましたので。
ただそれは、流行とか文化が多様化した今となっては以前のようなニーズは少なくなっているからで、世間が変化したということですね、きっと。
でもワタリウムの方針自体は、それほど変わってはいないのではないかと思う。
現代アートは「今をどう生きるか」という問いから始まる、ということでレクチャー・ワークショップは続いています。
これがタイトルを見ていると面白そうで、アートマネジメントから現代思想、南方熊楠まで幅広いテーマです。
子供向けのワークショップをやっている美術館は多いですが、大人向けのこうした企画は少ないので貴重だと思います。
(ワタリウムでは子供向けのものもあります)
また、アートマネジメント講座なども説明を読む限りは、プロ向けというよりは、現在美術が好きな市民向けという感じがします。
ブルースタジオという建築事務所のサイトに、ワタリウム美術館キュレーターのインタビューが掲載されています。
ワタリウムの創立の経緯などが載っていて面白いのですが、これを読むと和多利さんは地域ボランティアとして地元青山・原宿の商店会や、街づくりに参加されていたとのことで、妙に納得しました。
上から教えるのではなく、市民と同じ目線でアートを楽しみ方を提供してきたのだなあと思います。

watari0607-3.jpg

さて、現在ワタリウムでは「さよなら ナム・ジュン・パイク展」が開催されています。
ご存知のように2006年1月に亡くなったナム・ジュン・パイクの、70年代から彼をサポートしていたワタリウムならではの展覧会ですね。
メディアアートの第一人者で、世界を股にかけて活躍した謎の韓国人アーティスト、ナム・ジュン・パイクのことを最近はちょっと忘れていましたが、作品を見るとすごく楽しい気分になりました。
キュレーターの方が言ってましたが本当に彼の作品はユーモアがあってかわいいものなんですね。
小さい魚が泳ぐ水槽の中を人間が動いている「TVフィッシュ」や「TV仏陀」は見た瞬間思わずぷっと笑ってしまうもの。
かと思えば一方で「ニュー・キャンドル」のような、一本のローソクを撮影した映像を数種類の角度と色でプロジェクターで壁に投影するという、それ自体はシンプルだけど、豊かで重層的なイメージの作品もある。
またビデオで若い頃のパフォーマンスや「バイ・バイ・キップリング」などが見られます。
普段あまり考えないことだけど、作品を見て彼の人柄が伝わってくる感じがした。
人柄というよりは、雑誌とかで見かける、人を喰ったようなニヤニヤ笑い、でもとても優しそうなナム・ジュン・パイクの顔が思い浮かんだ。
会期中は毎日16時から展覧会説明があり、作品を見る上で参考になりました。
また会期中何回でも入館できるパスポートがもらえますので、二回目以降は無料で入れます。
ワタリウムの展覧会は比較的会期が長いので、このパスポートはお得ですよね。期間中もう一度行こうかな。

▼帰りにワタリウムのビル(マリオ・ボッタ設計)を見上げたら、ロボットみたいに見えた。
watari0607-1.jpg

屋根の平たい円柱部分が頭で、円柱からちょこっと出ている棒みたいなのがロボットのアンテナ。
外観もナム・ジュン・パイク追悼しているかのような、ワタリウム美術館でした。




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